本を読まない人も本という考え方に加担している『読書からはじまる』長田弘
ブログを始めて批評や文章を書くこと、読むこと、言葉などに関する選書が続く。批評家、歌人の次は詩人。タイトルに惹かれて選書したが、詩人によるエッセイのような散文詩のような本書は、読書のノウハウなどと安易な気持ちで読むと裏切られる。平易な言葉で語られているので読みやすくすいすい読み進めるが、ときおり、ん?どういうことだ?と...
ブログを始めて批評や文章を書くこと、読むこと、言葉などに関する選書が続く。批評家、歌人の次は詩人。タイトルに惹かれて選書したが、詩人によるエッセイのような散文詩のような本書は、読書のノウハウなどと安易な気持ちで読むと裏切られる。平易な言葉で語られているので読みやすくすいすい読み進めるが、ときおり、ん?どういうことだ?と...
令和八年夏場所現在の幕内力士42人を「番付×実年齢」「番付×入門年数」でマッピングしてみた。 玉鷲の孤立ぶりと、大の里・安青錦の異常な早熟さが際立つ。 【データについて】 番付は2026年(令和8年)5月場所のもの、生年月日・初土俵は日本相撲協会の公開情報をもとにしています。また、グラフ内の「平均引退ライン」は、幕内力...
「稀代の歌人」という触れ込みに惹かれた。言葉を繰る人がどのように言葉について語るのか。筆者の周辺に巻き起こる暮らしや育児を通した、現代の言葉の観察日記、時事評論である。とはいえ「サラダ記念日」以外の作品や著作を知らず、読みながらプロフィールを知る。序盤、息子さんの育児に関する部分では、途中何を読んでいるのか不思議な気分...
はじめに ブログ等で批評文のようなものを書くにあたり参考書として読んだ。文学批評というものの型とその趨勢、批評の意義がまとめられた入門書。文学批評の歴史はまるで繰り返される抗争のような物語に感じられた。今後作品の批評を読み書きする際にどの観点なのか考えていきたい。また、最も興味深かったのは終章の批評の存在意義だ。文芸批...
はじめに GQuuuuuuX(ジークアクス)の評判を聞き、一部見直しも含めて鑑賞した。動画配信サービスの恩恵もあり最初のガンダムいわゆるファーストから、ファースト映画3部作、Z、ZZ、逆襲のシャアまで。1979年から1988年まで約10年間の作品群だ。学生時分にはZZの序盤で挫折し、途中までしか履修できなかった。そんな...
海外で翻訳版が評価され、改めて日本でも評判となった本作を電子書籍で読んだ。作者が着想を得たといわれる実際の事件「首都圏連続不審死事件」は2007〜2009年に起き、報道や裁判が世間を騒がせたのは2010年代前半頃。本小説の初版は2017年、翻訳版の出版は2024年であり、意外と時間が経っていたのだと読後に知った。また、...
15世紀前期のP王国というヨーロッパ風の国。架空の宗教C教が権威を持ち、宇宙の中心が地球である天動説を公認の学説とする。神の力を示す天動説に対して地動説は異端の教え。秩序を乱すものは処罰の対象であり、異端者はときに極刑にもなる。天文学の研究に高いリスクが伴うという舞台設定だが、史実では地動説を語るだけで火刑までにはなら...
Kindle Paperwhiteを購入したところ、Kindle Unlimitedが無料だったため、レコメンドされた『ダンジョン飯』1巻を読み、見事にはまって全14巻を読了した。アニメ化もされているようだが未見なので、ここでは漫画について。 最初はタイトルの通り、迷宮を冒険するパーティが食うに困って魔物を料理して食べ...
原題と邦題が違う例は映画でも本でもよくある。サンデルといえば『これからの正義の話をしよう』がベストセラーになったこともあり、邦題にあえて「正義」という言葉を足したのか。原題は The Tyranny of Merit: What’s Become of the Common Good 。直訳すると「功績主義の圧制――共...
薄暗い夜の街、路上販売や駅の雑踏、インド・ムンバイで暮らす人々のナレーションから始まる。電車で通勤するプラバはムンバイの病院に勤める看護師。仕事でドイツに行った夫から1年以上連絡がない。同居中のアヌは職場の後輩。アヌはヒンドゥー教徒だが、ムスリムの彼氏がいて職場で噂になっている。病院の食堂で働くパルヴァティは夫を亡くし...